HOME > ニュースページ > 環境問題 > 詳細

貴州省の石炭化学工場 従業員や付近村民が中毒死

2014年09月26日

 

 

【新唐人2014年9月26日】貴州省遵義市(じゅんぎし)桐梓県(とうしけん)の国営化学工場は毎日、大量の有毒ガスを排出し、深刻な大気汚染をもたらしています。ここ1か月で、工場の従業員や付近の村民など複数人が、相次ぎ中毒死しています。

 

情報によると、国営企業「桐梓石炭化学工場」は民家から300メートルしか離れていません。最近、付近の村民3人が死亡しましたが、化学工場が排出する有毒ガスを吸い込んだことが原因ではないかと疑われています。

 

油草村の村民 黃明海さん

「汚染は数年前からで、ここ1か月で3人が死亡しました。みな50〜60歳代で、(発病から)24時間以内に死亡しています。工場の労働者も死んだようですが、内部のことはよくわかりません。人が死んでも外部には漏らしません」

 

ラジオ・フリー・アジアは24日、工場の匿名希望の女性従業員の話を引用し、工場の2000人余りの従業員のうち、多くが病気にかかっており、すでに複数人が死亡していると伝えています。死亡したら、遺体は秘密裏に運び出され、情報は厳しく封鎖されるそうです。

 

油草村の村民 黃明海さん

「村民2000人あまりも汚染の影響を受けています。飲用水が汚染されているので、他所から引いています。医者によると、石炭化学工場による汚染は深刻です。多くの人は検査してみると、肺部がはっきり見えません。肺病と各種ガンにかかっています」

 

村民によると、2007年、工場と地元政府は、1平方メートル当たり280元の安値で油草村の2000ムーの土地を暴力的に収用しました。しかし、村民らが家を買うときには、1平方メートルあたり3000元以上要求されました。

 

国営企業「桐梓石炭化学工場」は、貴州省の石炭化学における重点プロジェクトの1つで、完成後は毎年150万トンの石炭を消耗し、100万トン以上の合成アンモニア、メタノール、尿素などの製品を生産するそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/25/a1141186.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/李)

 

 

トップページへ